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【お客様事例】Boxを使い倒している代理店を選定し業務変革の加速へ:東洋紡株式会社 様

▼東洋紡株式会社 様 企業プロフィール
1882年、渋沢栄一策定の紡績事業計画に基づいて発足した大阪紡績会社が前身。1914年、三重紡績株式会社との合併により東洋紡績株式会社に。2012年から現社名。近年、祖業であった繊維から、フィルム、ライフサイエンスなどへ事業を転換。「順理則裕」(順理即ち裕)を企業理念に、革新的な製品開発と環境負荷低減の取り組みを推進。バイオ関連製品や環境配慮型素材の開発に注力しグローバル市場での競争力を強化している。

 変革手段となるツールを見直す

 2020年、東洋紡は社内DX推進の要の組織として「デジタル戦略部」を発足しました。初期の段階では、IT系コンサルティングファームを起用し、SFAやMAなど数多くのITツールを次々と導入しました。しかし、情熱をもって取り組み始めたDX推進の現場では、新たな壁にも直面しました。それでも、果たして私たちが目指すべきDXのゴールはどこにあるのか?ITツールが企業にどんな未来をもたらすのか?といった根本的な議論が進まなかったのです。
 2023年、情報子会社である東洋紡システムクリエートを吸収し、組織も「デジタル戦略総括部」と改訂、ITツール導入によって単に現状を改善するだけでなく、現在と未来の課題に目を向け今後のビジネスイノベーションを実現するために事業全体の変革推進に目標を転換しました。情報セキュリティ基盤の刷新、グループ基幹システムのオープン化等、大胆な施策を矢継ぎ早に打ちました。その結果、2024年には経済産業省の「DX認定事業者」としての認定を受け、業界内外から高い評価を得るに至りました。

 見直しのポイントは機能とコスト

 ツールの見直しを進める中で、まず当社の企業規模や事業に対して導入しているツールが多すぎる現実が課題だと感じました。一般的にITは導入コストよりも運用コストの方が高くなるため、真の効率化を実現するためには、機能が限定的なツールを多数使うより、選び抜いた少数のツールで複数の機能を網羅するのが理想です。
 そこで私たちは、シンプルでスリムなツール選定に焦点を絞りました。シンプルさは業務のスピードを向上させ、全員が共通の環境で作業できるため、チーム全体の効率が飛躍的にアップします。もちろん、1つのツールで多くの機能をカバーしようとすれば、導入コストが増える可能性もあります。しかし、一方では業務効率が向上し、全体のコストダウンによって結果的にDX推進全体のコスト圧縮が実現できると考えています。
 このような条件にピッタリ合致するツールの1つがBoxでした。丸紅ITソリューションズ(以下、MISOL)のBoxエコシステムソリューションを使えばCSV Sync for Box、Log Reporter for Box、Simple Uploaderといった多彩な機能を加えることも簡単です。そうした多機能性を持ちながらもシンプルなツールを選び、使いこなすことが、私たちのDX推進の大きな力になっているのです。

 ファイル単位で情報を守る

 私が考える理想のツール活用とは、全従業員が同じツールを使いながらも、自分の権限に応じた、業務に必要な情報を幅広く、そして迅速に利用できる環境です。
 しかし、ツールを一本化する利便性の裏には、セキュリティリスクの高まりという課題が潜んでいます。使用するツールの数が限定されると、そのツールが狙われた場合のハッキングや情報漏洩のリスクが一気に増大します。従業員がアクセスできるデータの範囲が広がれば、情報の持ち出しといったリスクも無視できません。
 そこで、Boxの魅力が際立ちます。Boxでは、フォルダ単位ではなく、より細かいファイル単位でのシールド(Box Shield)が提供されており、ファイルごとにきめ細かなアクセス権限の管理が可能となっています。これにより、万が一の持ち出しリスクや不正アクセスを効果的に抑えることができるのです。
 とはいえ、これが100点満点だとは思いません。将来的には、ブラウザ経由のアクセスに限定し、ファイルそのものをより強固に守る仕組みの構築が重要になると考えています。こうした環境への移行により、個々の端末へのアプリやデータのダウンロードが不要になり、低スペックの端末からでも快適な業務が実現できるようになるでしょう。

 Boxを使い倒している代理店を選ぶ

 Boxの導入や活用では、Boxに関する知識やノウハウを持つ代理店選びが極めて重要です。
 実は当社はMISOLに依頼する前からBoxを利用していました。当時の環境はデータがあちこちに分散している状態で、それが業務効率化の大きな足かせとなっていたのです。
 そのような課題がある中で、私たちはMISOLとの面談機会を持つこととなります。現状の課題と私たちが実現したい環境について相談し、代理店を切り替える決断を下しました。
 ツール選定において機能性や価格はもちろん大事ですが、代理店選定においては、代理店の担当者がツールの特性、メリット、効果的な使い方を熟知しているかどうかが非常に大きな評価ポイントとなります。自他ともに認めるくらいBoxを使い倒している代理店をパートナーに選んだことで、業務変革が一層加速するという実感を持っています。

 スピード感ある開発と提案に期待

 今後は、社内に蓄積されたデータをさらにオープンにし、イノベーションの火付け役にしたいと考えています。もちろん、ファイルの持ち出しや編集はBox Shieldでしっかり守りながら、閲覧権限を拡大していく必要性を感じています。
 そのためには、データの集め方や整理方法を見直し、データ自体の質を向上させることが不可欠です。ここはMISOLとも相談しながら、どのようなデータがビジョン実現につながるのか、メタデータをどのような形で活かすべきかを検討し、Box活用をもう一段昇華させたいと考えています。
 このような発展的な活用も含めて、Boxにはよりスピーディな機能開発を推進し、コミュニケーションハブやコンテンツマネジメントの役割を高度化してほしいと考えています。また、その効果や使い方を提案してくれるMISOLのサポートにもおおいに期待しています。

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