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「各自のPCデータ、週末までにBoxへアップロードをお願いします!」週末の平和と、アップロードにおけるいくつかの罠

だいたい、こんな話です。

「各自でアップロードしておいて」というアナウンスは、金曜の夜に放たれる呪いの言葉。放っておけば終わるなんてのは幻想で、月曜の朝には「エラーで止まりました」という絶望的な報告が情シスを襲います。パスの長さや禁止文字といった地雷を前に、あり合わせの道具は頼りなく。必要なのは、本番前にエラーをあぶり出すスマートな予行演習と、確実にデータを運ぶ頼もしい相棒「Simple Uploader」というわけです。
「各自のPCデータ、期限までにBoxへアップロードしておいてください!」
全社Box導入プロジェクトの終盤、情シスから社内へ向けたこのアナウンス。
日頃からBoxの運用管理で奮闘されている皆様なら、これがどれほど大変な事態を招きかねないか、想像に難くないのではないでしょうか。

今回は、Box初期導入における「エンドユーザー各自でのデータ移行」がいかに難しいか、そしてその果てしないトラブル対応から情シスの皆様を少しでも解放したいという思いから、手前味噌で恐縮ですが弊社の提供する「Simple Uploader」についてお話しさせてください。


シンプルアップローダーの動きの概念図

最後の大仕事は、たいてい他人の手の中に

Boxを導入し、ファイルサーバーからの大規模なデータ移行は情シス側でなんとか終わらせた。残るは、各社員のPCのローカルドライブや、個人持ちのネットワークフォルダに散らばったデータの移行です。
「個人のデータなのだから、各自でブラウザからドラッグ&ドロップしてほしい」 そう言いたくなるお気持ちは痛いほど分かります。しかし、これをそのままエンドユーザーにお願いすると、プロジェクトの進行に大きな支障をきたすことが少なくありません。なぜなら、データアップロードを最高に面倒な作業にしてしまう最大の要因、「エラーでの停止」が多発するからです。

夜、帰宅前にアップロードを仕掛けて、朝には終わっている……放っておけば終わってくれるならどれだけラクでしょうか。しかし、朝出社すると画面には「一部のファイルがアップロードできませんでした」という無情なメッセージ。しかも厄介なのは、ここからです。
何GB、何万件という膨大なデータのうち、一体どの階層の、どのファイルが原因で止まってしまったのかがサッパリ分からないのです。エラーを知らせるダイアログは出ても、肝心の「失敗したファイルの一覧」や「具体的なエラー箇所」は示されません。
何万ものファイルの中から、たった一つのエラーの原因を特定する。
それは、スタジアムを埋め尽くした観衆の中から、たった一人だけ『朝食にパンを食べ損ねた人』を、ノーヒントで探し出すようなものです。手がかりもなく、ただ時間だけが、無意味に、そして残酷に過ぎていきます。結局、エラーの原因を調べて対象を切り分けて、またスケジュールを調整してやり直し……。本当に、労力だけが削られていく作業ですよね。

具体的にどんなエラーが起きるのか?

エンドユーザーの皆様が長く使ってきた個人フォルダには、Box側で受け付けられないファイルが意外と多く存在します。

  • パス長超過:
    「2026年度\営業部\第1G\○○案件\見積書\確定版\最終\本当に最終…」といった、OSの制限ギリギリの深いフォルダ階層。

  • 禁止文字:
    ファイル名に「\」「/」「”」「<」「>」「|」などが含まれている。

  • ファイル名の文字コード・環境依存文字問題:
    MacとWindowsが混在する環境で作成されたファイルや、特殊な記号を含むファイル名。

あり合わせの道具で戦うには、世界は少し複雑すぎる

「では、何かツールを使えばいいのでは?」と思われるかもしれません。しかし、一般企業で取れる手段にはそれぞれ乗り越えるべき壁があります。

  1. ブラウザ(手動アップロード)
    一番手軽ですが、エラー発生時の詳細が分かりづらく、大量・大容量のフォルダを一括で上げるのにはあまり向きません。
    途中でネットワークが瞬断しただけで最初からやり直しになることもあります。

  2. Box Drive / Box Tools
    エンドユーザーのPCに入っているBox Driveに大量のデータをドラッグ&ドロップさせるのは、実はあまり推奨されません
    Box Driveが一度に大量の更新イベントを受け取ると輻輳状態(パンク状態)になる場合があります。
    PCの動作が極端に重くなったり、同期がストップしたりする懸念があります。
    日常使いのツールであり、初期の大規模移行ツールとしては不向きです。

  3. さまざまな高機能移行ツール
    確実に移行できますが、ライセンスが高価になりがちです。
    全社員のPCにライセンスを付与してインストールさせるのはコストと手間の面でハードルが高い場合があります。

そこで登場するのが、シンプルという名の頼もしい相棒

数々のエラー対応に追われるご担当者様のお悩みを解決すべく、ご提供しているのが「Simple Uploader」です。

 
Simple Uploaderの操作画面はだれでも迷わず使える

これは企業のBoxテナント管理者が、自社のエンドユーザーに配布して「各自でエラーなく安全にBoxへアップロードしていただく」ことに特化したツールです。
私たちが本ツールをおすすめしたい理由はいくつかあります。

  • Box認定エコシステムであること
    認定ソリューションゆえにどれだけ大量のデータをアップロードしてもAPI課金の対象外。
    アクセス権があるフォルダにしかアップロードできませんし、
    権限外の操作やダウンロードはできません。
    社内配布しても情報漏洩リスクを最小限に抑えられます。

  • とにかくエラーが少なく、速い
    超高速アップローダー「Rocket Uploader」のエンジンを利用しているため、標準の移行手段よりもスピーディーな移行が期待できます。

  • 数多くの企業様での導入実績
    大変ありがたいことに、現在東洋紡様大陽日酸様をはじめとする多くの企業様でご活用いただいています。
    (お客様事例:https://www.misol-box.com/voice/
    「エンドユーザーへの展開がスムーズにいった」と嬉しいご好評のお声をいただいております。

本番前に予行演習ができるなら、それに越したことはない

そして、今回私がこのコラムで最もお伝えしたいのが、Simple UploaderのCLI(コマンドライン)版に搭載されている「テスト機能(/Test オプション)」の存在です。
先ほど、「エラー原因を調べてやり直すのが一番労力がかかる」とお話ししました。 この(/Test)モードは、「実際のアップロードは行わずに、Boxへアップロードできないファイルやフォルダを高速に抽出・確認する」機能なのです。移行本番の前にこのテストモードを走らせることで、パス長超過のファイルや禁止文字を含むファイルを「事前に」あぶり出すことができます。出力された詳細なログファイルを見れば、どこを直せばいいのかが一目瞭然です。ユーザー様に事前にファイル名を修正していただいてから本番のアップロード(/Mode Upload)を実行すれば、途中で止まることなく、一発で綺麗な移行の完了が見込めます。
実際に運用される皆様の立場に立って、少しでもお時間を無駄にしないための「圧倒的な防御策」としてご用意した機能です。

つまり、平穏な週末を勝ち取るためのちょっとした工夫の話

エンドユーザー各自でのデータ移行作業は、Box導入における最後の、そして大きな難所です。 ツール選びを少し工夫するだけで、システム管理者様はユーザーからの「アップロードできません!」というお問い合わせ対応やエラー解析から解放されるかもしれません。
エラーの少ない堅牢なアップロードと、事前検証を可能にする「Simple Uploader」。

Boxの全社展開を控えている、あるいはこれからローカルデータの移行を計画しているCIOやIT担当者の皆様に、少しでも平穏な週末をお過ごしいただくための一助になれば幸いです。もしお困りのことがございましたら、ぜひお気軽にチェックしてみてください

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